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木曽路の旅 馬籠編

 やっぱり桜が咲く時期というのは、天候がぐずつきますよねぇ。妙に蒸し暑い感じで、ちょっと嫌だなぁって感じになってきました。ウォーキングや筋トレでも、汗ばむ感じになってきました。でも、仕事していると手先が冷えてしまって・・・。日陰と日向の温度差が激しいのも、この時期の特長ですよね。あ、今日は蒸し暑いので、阪急電車ではクーラーがかかってしまいました。まだ、3月だぞ。

 さて、木曽路の旅。最終回です。
 馬籠に到着すると、どことなく、ひっそりとしています。時間は午後5時40分。都合、2時間40分かかった計算になります。結構、時間かけて歩いたなぁって思いますが、疲れました。時間かけて歩いたから疲れたともいいますが・・・。いつの間にか天候が良くなっています。とりあえず、馬籠のバス停を探しますが、時間は午後6時47分発ですから、1時間ほど余裕があるので、ゆっくりと馬籠の町並みを見学することにします。

 妻籠に比べて、かなり落ち着いているなというのが、馬籠の印象です。観光地としての人気は妻籠の方が高い様に見受けられました。妻籠は町営駐車場が有料であったのに対して、馬籠は無料であるということからも想像します。
 まずは中仙道を歩いている時も、うっかり八兵衛並に気になっていた、五平餅。だったんですが、お店がほとんど閉店していてやっていないんですよね。ちょっとびっくりしました。まだ6時前なのに・・・と思うのですが、このあたりも、宿場町の雰囲気を守る為の努力の一つなんだと思います。ということを考えると、ひっそりとしているというのは、単純に到着が遅かっただけのことかも知れません。

 馬籠宿は、坂の宿場町になっていて、かなり急な坂道に沿って、集落が形成されています。妻籠と同様に徹底した景観規制をしており、自動販売機も、派手な色使いではなく、茶色などの景観に配慮したものだったり、ちょっと奥まったところにあって、営業活動という面では不利な感じに設置されています。
 正直、妻籠宿は、内子で見た宿場町の大きいものといった感じだったんですが、こちらの馬籠宿は、ここにしか無い風情を感じられました。やここさんと、この馬籠宿は一度泊まってみたいと何度も口を揃えて言っておりました。

 宿場町の中程に、観光案内所と、島崎藤村の記念館があります。ここが馬籠宿の観光の最大スポットなのだろうと容易に想像が付きます。結果的に、これだけなのですから、資料館や博物館の類がいくつかある妻籠宿に比べると、こちらの方が観光客に訴えるものは少ないかと思います。しかし、言ってみると、私個人の判断では、馬籠宿の方が何か感じられるものがありました。お店も閉まっており、人通りも私たち以外に、もう一組といった状況だったんですが、夜の帳が下りるころの行灯のあかりが何とも言えない情感を感じさせてくれました。

 宿場町だった故か、基本的に民宿が今も営業していますが、食堂やお土産屋さんといったものは、ほとんど開いていませんでした。1件、お土産屋さんが開いていたので、名物の「栗きんとんアイスクリーム」を買おうかと思ったのですが、私がお土産屋さんの前に着いた時には、閉店作業をされていたので、諦めました。
 馬籠宿のバス停は、坂の下にあり、午後6時47分の時間を再度確認しました。近くには、大きなお土産屋さんが2件、Aコープが1件ありますが、いずれも開いていません。これらの建物は、近代的ですが、土蔵風に作られており、やはり馬籠の雰囲気をあまり崩さない様に配慮されている様でした。

 そういや、馬籠宿手前の広場に、中山道馬籠地区風致保存委員会が決議した内容が書かれてありましたが、外部資本の流入を防ぐ為、「売らない、貸さない」ことを原則とし、親族以外に名義を変更する場合は、事前に保存委員会に報告することになっていました。他にも、建物の改修なども保存委員会へ報告が必要ですし、コンクリートブロックや新建材の外部への露出を避けるとか、ドラム缶やプロパンガスも外部から見通し難いところに設置するなど、本当に細かくなっています。その中に、旅館・飲食店・土産店は午後10時までに閉店することといった内容まで決まっています。
 この風致地区独特の雰囲気を、今まで残せているのは、この決議があってこそのもので、特に外部資本流入に関しては、特に大きな効果を上げている様に思いました。だから、妻籠地区や馬籠地区ともども、『コンビニが無い』んですよね。いつでも、どこでもあるものが、ここには無い。本当に、すごいことだと思います。

 ということで、馬籠はもう一度来ようと思いながら、バスに乗車し、再度青春18切符で大阪に向かいます。名古屋で、きしめんを食べて、弁当を購入して、大阪に向かうのですが、先週同様、青春18切符利用客が多い様でして・・・。米原で新快速に乗り継いだのですが、ちょっと油断している好きに座席が埋まっていく状態でした。いや、すごいものです。

 ところで、自宅に着いて、NHKアーカイブスを見たら、丁度、中山道に関してのドキュメンタリーをやってました。あまりにタイムリーなので、興味深く見てたら、気がついたらえらく遅い時間になってました・・・。その時、知ったのですが、町並み保存に関しては、どうやら妻籠が最初の様で、昭和43年に、『売らない、貸さない、壊さない』という3原則で守っているとのことでした。いや、本当に守られていると感じる木曽路の旅でした。

| 旅行::東海・北陸地方 | 11:59 PM | comments (x) | trackback (0) |

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