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わくわく島根旅行 その(2002年6月1日〜2日)

 1月、3月に続いて、今月にも島根旅行に行ってきました。というのも、たまたまダイレクトメールで到着した旅行パンフレットを見ていたところ、飛行機往復で玉造温泉32000円〜というのを見つけたからでした。さらに、レンタカーが1泊2日で9000円というのも見つけたので、今回はこれで行ってみることにしました。
 まず、最初にどこのお宿にするのかというところになったのですが、1月にお風呂だけ利用させていただいた、佳翠宛皆美さんを選ぶことにしました。ちなみに、佳翠宛皆美さんは、1月に旅行に行く際、旅行会社の人に、目茶苦茶すすめられたお宿でしたので、かなり期待しておりました。
 一応、パック旅行になってはいますが、飛行機も好きなのが選べるので、朝2番目の飛行機を選択し、出雲空港に向かう様に手配をしたのですが、1回目は旅行会社の手違いで、2回目はどうやら郵便事故にあっていた様で、なかなか予約確認書が届かない状態で、結構ハラハラしました。3回目にきちんと届いたのですが、2回目に送られたはずの予約確認書は、旅行前日に4月30日の消印で届きました。住所を見てもおかしいところは無く・・・、大阪から茨木まで1カ月もかかったということになります。ちなみに、チケット類は佐川急便で到着しましたので、確実だったのですが、そちらを見てみたところ、こんどは住所が間違っていた様で・・・。これだから、電話予約って嫌いなんだよなぁ〜って思ったりしました(3月の日記をご参照下さい)。

 さてさて、当日は伊丹空港9時35分出発のJAC473便。何故これを選んだかというと、時間的都合も良いということもさることながら、「SAAB340」という小型旅客機であるという点も見逃せません。YS−11の役半分の座席数の飛行機ですから、どういう雰囲気なのか登場してみたかった次第です。
 ワールドカップ日本開催初日にあたる6月1日ですから手荷物検査場が混み合うだろうと予測し、1時間前の8時30分頃に大阪国際空港に到着。チェックインをして、全ての処理がすみ、登場待合室に座ったのが、9時前・・・。思ったよりも全然早く手続きがすんだ様でした。今回の登場口は24番ゲートということで、かなり端っこにあたります。この時間は出発ラッシュにあたるらしく滑走路を見ているとかなり沢山の飛行機が離陸していくのが見えます。JALのディズニー塗装の機体やJASのなんちゃらバードという公募作品がペインティングされた飛行機も見ることができました。
 で、私が搭乗する飛行機は36人乗りの小型旅客機。やはり本物を見ると、横のMD−81やMD−87などが、かなり大きく見えます。747なんかと比べると、象とネズミの様な雰囲気さえ漂います。と、9時15分頃に搭乗案内があり、ゲートを潜ると、バスでお出迎え・・・と思ったら飛行機まて歩いて向かうことになりました。いつも、タラップで搭乗、降機する時は雨が降っていないので、いいのですが、これ、雨が降ったりしたら、結構大変なのかもしれない・・・と思ったりなんかします。

 搭乗すると、36人乗りの飛行機は満席。私とY氏は別々の席に座ることになっていました。私は後ろから2番目の通路側の座席に座ったのですが、やはりというか、なんというか、心なしか狭く感じます。勿論機体自体は、横1列+2列しか配置出来ない大きさですから、狭いことにかわりはありません。離着陸時に横揺れが激しいと感じたのは、たまたまそういう天候だった為かもわかりませんが、機体の大きさからして、少し不安になってしまいます。不安になるだけで、危険か安全かという問題は別問題ですね。そうそう、この機体で気になったのが、一番後ろの座席。最後部の座席は、窓が無いんですよね。だから、なんとも圧迫感があるというか、暗い雰囲気が漂っていました。
 飛行時間や高度などはYSとさほど変わるわけでは無く、客室乗務員が1人減って、1名乗務であったぐらいです。飲み物などの機内サービスは無いものの、アメやポストカードの配布がされていました。YSのポストカードは無いかなぁと期待したのですが、さすがにSAAB340のポストカードでした。

 今回は通路側だった為、高度が低い楽しい飛行を存分に楽しむことは出来ませんでしたが、それでも、プロペラの音が聞こえる臨場感たっぷりの飛行を楽しみました。定刻よりも5分程度はやく出雲空港に着陸しました。前回のYSの時と同じく、タラップで降機し、ターミナルビルまで滑走路を歩きました。今回、写真を撮影しているのは、私とY氏だけだった様で、みなさん、すたこらサッサとターミナルへ向かわれていた様でした。

 荷物の受け取りまでは約1分と、これまた小さい故に早く、到着ゲートから出ました。レンタカーの借り受け時間まで30分弱あるのですが、とりあえずカウンターに行って手続きをすませようと思い、カウンターに座っているお姉さんにクーポンを見せ、早いけどいいですか?と聞いてみたところ、「トヨタレンタカーさんの係員がこちらに向かっておられますので、今しばらくお待ちください」と断られました。あれ?と思って、上を見たところ、案内の方だった様です。一つのカウンターに案内・トヨタレンタカー・・・・などといった具合に、席を分けている様です(レンタカー他にマツダとニッポンがあったと思います)。

 すぐに係員がやってきて、出雲空港営業所まで向かったのですが、3カ月の間に道路が付け替えられていたのには驚きました。新しい道路が空港から伸びていたのです。また付け替えたばかりの様で、以前の道路はそのまま残っている感じだったのですが、どうして、こんな付け替えがされていたのか、いま理由が判りませんでした。道幅もさほど変わらないし、前の道も悪くてどうしようも無いといった感じにもなりませんでしたし・・・。

 それはともかく、すぐに車を借りて、レッツゴー!出雲大社ということで、これまたいつもの通り、VITZを運転しました。クーラーがかかっていたのですが、手が冷えるので、Y氏に断り、クーラーを切って、窓を開けてドライブとなりました。出雲市内に入り、出雲大社の方へ向かったのですが、本来のメイン通路とは違い、なんとなく路地に入り込んでしまいました。カーナビが付いていたので、それを見てみると、瑤堪(ようかん)駅にさしかかりました。うまい具合に一畑電鉄の車両が到着。Y氏は急いで、カメラを構えたのですが、残念ながら遠景でとらえるにとどまりました。

 それを過ぎると、突如として目に飛び込んできたのが、『遊園地入り口』の立て看板。矢印とともにあったのですが、どこをどうみても、遊園地らしきものが見つからないのです。矢印の方に目を向けても、そこには畑の様な空き地があるだけで、その奥を見ても、ただの原っぱが続いています。結局、あれはなんだ?と疑問を植えつけられて、その場を後にしました。どなたかこの看板の謎を知っている人いないですかね?この謎が気になって気になって・・・。

 謎を残したまま、国道431号線を西に走ります。すぐに左手に島根ワイナリーが見えてきて、そこから坂道を登ると、出雲大社の表参道前に出ました。いつもならば、この参道前でバスを降りて歩くのですが、今回はレンタカーですので、本殿・神楽殿に近い駐車場に向かいました。中途半端な時期と思っていたのですが、観光バスが何台も停車し、乗用車で平面の駐車場の8割り程度が埋まっている様でしたので、なかなかな観光名所だなぁと感心して見ておりました。この駐車場が無料というのもやはり太っ腹だなぁと思う次第です。私は、こういうところが好きで何度もやってくるんですよね。

 まずは、水で清めて、拝殿に向かいます。駐車場から向かうと、まずは神楽殿が目に入るので、その大きなしめ縄に驚かされてしまい、こちらの拝殿のしめ縄が小さく見えるのですが、これでも充分大きいと思います。出雲大社独特の2礼4柏1礼にならって、とりあえず参拝します。これで、今年こそ恋人が出来るか!などと期待しつつ、しめ縄に5円玉を投げてみたところ、珍しく1回で刺さりました。おっっ、これは幸先いいなと思いながら御神籤を引くことにしました。こちらの御神籤は、大まかな吉凶は無く、細かく、「転居は凶」といった形で、細かく吉凶が示されています。お値段が1回50円というのも、商売っ気が感じられず、良い感じです。で、この御神籤を結ぶ場所を探していて目に飛び込んできたのが、白い鱗の樹木です。神木なのでしょうが、おびただしい数の御神籤が付けられており、もう、それは鱗としか言い様がありません。ちょっと遠目に見ると、気持ち悪く感じてしまいます。さすがに、ここにこれ以上結ぶことは出来ないだろうと、他を探したのですが、なかなか適当な場所が見つからないというのも、困りものでした。それでも、なんとか結べそうな木を見つけて、そちらの枝に結んできました。ちなみに、そこもかなりの数の御神籤が進出されていました。


 ところで、本殿を見ていると、団体で本殿の敷地内に入っていくのに出くわしました。首から帯びを垂らしており、それを付けている人のみ本殿の敷地で参拝をし、敷地からできるとその帯びが回収されていましたから、おそらくこの帯びが目印になっているのでしょう。おそらく、祈願などをしてもらった場合にのみ、本殿の敷地へ足を踏み入れることができるのでしょう。ちなみに、われわれは、敷地外がらお賽銭を入れて、参拝した次第です。
 そういえば、以前は遺構を見せていた、出雲の高層神殿の柱ですが、今回は撤去されており、原寸大レプリカが拝殿裏に置かれていました。

 いったん、参道を歩いて、出雲大社の鳥居へ向かいます。というか、前回見ることが出来なかった、高層神殿のミニチュアを展示している資料館へ向かいました。長い参道を歩いていると、3店舗ほど露天が並んでいました。出雲土産として販売されていた様ですが、ちらっと見たところ、置物が中心で、私の興味を引く様な感じではありませんでした。
 参道の坂を上り、丘の上に到着したところが、出雲大社の入り口。ここから下に下ると、一畑電鉄の出雲大社の駅や、JR旧大社駅があります。門前町になるのですが、現在では神楽殿近くまでバスが走り、駐車場もその近くに出来ていることから、閑散とした印象を受けます。松並木の雰囲気は、他には無い特色だと思うのですが・・・。やはり、JR大社線があった時とは、あきらかに人の流れが変わったのかもしれません。

 資料館・・・正式な名称は、古代出雲大社模型展示館「雲太」というのですが、ここに入ると、よくもまぁ、ここまで精巧に造ったものだと驚くばかりです。入館無料ですから、さほど広いわけも無いのですが、高層神殿の復元図から造ったものや書物に掲載されていた絵を元に造られたもの、それと、現在の出雲大社のミニチュアが置かれてあります。これらは、県内外の工業高校の生徒さんが作られたものが多く、特に目玉の高層神殿(古代御本殿復元模型というそうです)は、10分の1サイズで再現されていました。
 驚いたのは、この雲太では、説明員の方が常駐していた様で、説明を書いたパンフレットを配布してくださると同時に少し話を聞くことができました。私が気になったのは、目玉の高層神殿の復元図のうち、平安時代のものと、鎌倉時代のもので、大きく階段の傾斜角が違うというところで、それについて話を聞いたところ、平安時代のものは、柱の大きさからこれぐらいであろうと想像した傾斜で、鎌倉時代の方は、書物に描かれている本殿を忠実に再現したそうです。他に、遺構はまだまだ残っている可能性は高いそうですが、神殿内であるがゆえに、調査することができず、何かの機会がないと難しいといったことや、本殿を建て替える際に位置がころころと変わるといったことなどのお話を聞くことができました。

 無料であるうえに、精巧なミニチュア模型を見せていただき、さらにひとしきり説明までしてくださり、満足げに出雲大社をあとにすることにしました。で、次なる目的地はというと、昨年、おしくも見れなかった旧大社駅あとにしました。旧大社駅の保存状態はかなり良いと思われますが、以前、だ〜いぶ昔に来た時に比べて、少し様変わりしていた様に思いました。特に、改札口あたりにベニア板が張ってあり、電灯がついていない大社駅駅舎内は薄暗く、すこし気味悪い雰囲気すら漂います。が、しかしそれ自体がノスタルジックに感じられます。
 駅構内は、鉄道博物館風になっており、当時の国鉄の制服(普通・快速などが到着した時と、準急行・急行・特急などが到着した時とは制服が違ったそうです)が展示されてあったり、パネル写真がおいてあったりして、私は、かなり楽しんで見ることができました。ホームに入ると、蒸気機関車が展示されており、運転台へは自由に上がれる様になっていました。説明文を読むと、出雲大社の苑内にあったもの移設してきたそうでした。大社造りのどっしりとした駅と、短いけれども、終着駅の雰囲気漂うホームに立っていると、廃線になる前に一度やってきたかったと思わずにはいられませんでした。
 ところで、2番線・3番線のホームは舗装がされていない、土のホームだったのですが、これって現役時代はずっとそうだったと考えるべきなんでしょうか?だとすると、かなり貴重な感じがしました。

 最後に、駅前を見ていたのですが、廃止されてから10年、閑散とした雰囲気が漂っているのはしょうがないとしても、駅前にハイヤー乗り場があるのは、当時と変わらないのだろうと思いながら眺めておりました。おそらく、駅が廃止されてから周囲の商店なども撤退していったことと思い、地域住民にとっては激動の10年だったのでは無いかと思いますが、駅自身は観光価値ができる様に維持管理され、花なども植えられ、ひっそりとしているものの、何らかのシンボルとなっている様に感じられました。無人駅とは違う、何か人がそこにいる様なそういう感じを受ける駅跡でした。

 天気は高曇りだったのが、いつのまにかどんどん低くなってきて、いつ雨が降ってもおかしくない雰囲気になっていました。で、次なる目的地をどこにしようかと相談した結果、江の川に設定しました。私は、江の川好きなのです。あの雄大な水量の多い川を見ていると、なんとも心が洗われる気がします。
 と国道431号を南へ下り、国道9号を西をひたすら走ろうとしたのですが、とりあえず、腹ごしらえということで、今年の1月に話題になった新幹線の形をした例のお店で食事をすることにしました。どのあたりだったかと考えつつ、神西湖付近を通過していたら、ありました。どうやら、ラーメン屋さんだった様です。外から中を見ると、薄暗くてなんともあやしい雰囲気が漂っています。

 それでも、中に入ると、本当に薄暗く、かつ天井が低いのです。電車を改造したのでは無いかと思ったのですが、よくよく見てみると、電車ではなく、バスを2台をつなげて店舗としている様です。ただし、調理場などは別に一軒家があります。とりあえず、座り、私は塩ラーメン定食を注文、Y氏は野菜ラーメンと餃子とされました。おちついて、店内・・・というか車内を見てみると、やはり鉄道が好きなのか、大きく引き延ばされた蒸気機関車の写真が掲げられていました。特に驚いたのは、四重連の写真。おそらく、実物でみると想像を絶する迫力であったのでは無いかと想像しました。

 10分ほど注文したものが出てきたのですが、ゴロゴロとワゴンに乗せてラーメンが到着。なんとなく、車内販売のワゴンを彷彿とさせます。それを狙っているのか、それとも安全に運べるためにそうされたのかは、わからないのですが、この雰囲気からだと、車内販売をイメージしたと言ってもはずれていないのでは無いかと思ったりします。ただし、ワゴンは普通のレストランとかで見かけるものとかわらないので、ここが判断を惑わすところだったりします。

 定食の内容は、豆腐(冷や奴)とごはんが追加されたぐらいですので、あまりお得感はありませんが、まぁ、そんなところだろうと思います。で、ラーメンを食べてみたのですが、目茶苦茶チャーシューが柔らかかったんです。ラーメンにあるチャーシューでこんなにおいしいのは初めてだと思いました。これだったら、定食では無く、チャーシューメンにしておけば良かったと悔やんだのはいうまでもありません。塩ラーメンの味もなかなかさっぱりしていておいしいと思ったのですが、こちらは、まぁそれほど取り立てて・・・といった感じでした。しかし、チャーシューは特筆すべきところ、自信を持っておすすめできるチャーシューメンであると思う味でした。確かに、外を見ると、一番大きく書かれているメニューはチャーシュー麺であり、やはりこのお店の一押しだったのだと、この時初めて気がつきました。どうりで、怪しい雰囲気でかつお昼時を大きく過ぎた時間だというのに、駐車場に車が止まっているわけです。
 なお、餃子はちょっと甘味のある特徴的な味で、好き嫌いがあるかもしれません。私は、どちらかというと苦手の部類に入りました。冷や奴とごはんは、そのままです(^_^;
 今度来た時はチャーシューメンの大盛りにしようと思って、会計を済ましてそこを後にすることにしました。レジのところに、ちらっと写真と説明が書いてあったのですが、どうやら『めざましテレビ』で紹介された『こだわりの新幹線ラーメン』だそうです。たしかに、チャーシューと外装にこだわったお店だと思います。いやぁ、おいしかったです。一応、場所を説明しておきますと、国道9号線沿いの神西湖をすぎてすぐのところです。湖陵町の役場が近いといえば近いかな?国民宿舎とかもあった様に思います。何にしろ国道9号を西へ向かって走っていると、突然左手に見えるのですが、目立ちそうで目立たない雰囲気のお店です。営業時間は10時〜20時までだったと思います。

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