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餘部鉄橋 2003春編(2003/5/24)

 

 5月というと、新緑の季節。五月晴れといいます。そんなわけで、晴れている時に、餘部鉄橋を撮りにいきたいと考え、天気予報とにらめっこをしながら、ギリギリに航空券を購入し、餘部鉄橋の撮影に行ってきました。
 まぁ、わざわざお金をかけて、飛行機で向かう必要性は、ほとんど無かったんですけど、それほどお値段も高く無く、出雲線から離脱したSAAB340に久々に搭乗したいというのが、大きな理由です。後は、マイル稼ぐことぐらいかですかね(^^ゞ

 金曜日の天気予報でも、翌日は見事に晴れマーク。日曜日は晴れ後曇りマークでしたので、これは土曜日に決行ということになります。金曜日の夕方に飛行機の購入を行って、さて当日。朝の天気予報によると、これもまた「晴れ」マーク。よっしゃ、行けるぞ!っと期待を込めて、家を出ると、なかなか微妙な天気です。確かに晴れと言えば晴れなんですが、高曇の天気といった感じで、なんだかいやーな予感。なんとか、餘部鉄橋を青空で撮影したいと願いを込めての搭乗となりました。

 伊丹空港8時30分出発、但馬空港9時5分着という、とっても短い行程。3月に一度搭乗しているので、もう驚くことはありません。心の準備を整え、いざ搭乗ということになったのですが、これだけ短い区間ですと、搭乗客もかなり少なく、38人(だったと思うんですけど)乗りの飛行機に、3分の1程度の搭乗率です。3月に搭乗した時は、カニ旅行客も多くほぼ満席に近い状態でしたから、その差は歴然としています。やはり、冬場の温泉シーズンというものが影響している様な感じです。
 

 但馬空港は、種別的には空港では無く、「飛行場」だそうです。本当の名称は、「但馬飛行場」だそうで、但馬空港というのは愛称ということになるそうです。餘部鉄橋へは、まずは城崎までバスで向かい、そこから列車ということになります。バスは、到着便に合わせた形で運転されており、そのあたりの足の確保はなされています。また、空港連絡バス以外に路線バスも1日5往復程度運航されている様ですので、それほど足について懸念する様なものではありません。ただし、レンタカーは、ニッポンレンタカーのみの様で、事前に予約しておくとトヨタレンタカーは送迎に来てくれるそうです。ということで、空港の話はこのあたりでやめて、旅行記の方に話題をうつしましょう。

 バスに乗車して、30分程度で城崎駅に到着します。城崎駅を起点に周囲に温泉街がひろがっていますが、源泉は5分程度歩いたところにある様です。バスは、温泉街の中に入って、営業所まで向かう様ですので、場所を選べば便利な所で下車させてくれる様です。3月の時に比べると、人影もまばらで、やはり閑散期といった感じが漂っています。今回は、温泉がメインでは無いので、駅で下車し、一番手身近な「さとの湯」というところに入りました。
 

 入湯料は800円と、決して安くありませんが、最近出来たということもあり、スーパー先頭の様に、お風呂は色々な種類のものが用意されています。というよりも、サウナが充実しているといった方がいいかもしれません。お風呂は2階と3階に分かれており、露天は3階、内風呂は2階といった状態です。そういう建物の関係もあってか、「循環湯」の様です。
 餘部鉄橋へ向かう列車までは、約2時間の時間があるのですが、とりあえず、1時間後にある香住止まりの列車に乗車して、香住までのどこかの駅で下車し、駅前周辺を散策しようと考えたことから、入浴時間は削られていき、着替えを含めて50分といった時間が割り出されました。
 ヒゲを剃ったりしていると、意外に時間がかかるものなんですが、こちらのお風呂50分では到底堪能できません。いや、800円というのも、何となく納得できる感じです。まぁ、それでも、絶対値としては高い気はするんですけどね。

 サウナが充実していると先程書きましたが、「蒸し風呂」「高温サウナ」「中温サウナ(フィンランドサウナだった、スウェーデンサウナだったか、そんな名前が着いてました)」「低温サウナ(ペンギンサウナ)」の4種類があります。蒸し風呂は、中に入ると眼鏡が曇ったままという大変湿度の高いサウナ、温度は42度あたりだったと思います。高温サウナは90度前後、中温サウナは70度前後になっており、中温サウナはなかなか居心地がよい感じです。そして、ペンギンサウナ。なんだこりゃ?って思って入ってみたところ、0度。ペンギンさん向けのサウナってことでしょうか?高温サウナ・蒸し風呂の近くにあるので、火照った体を一挙に冷やすという効果はあるんですけど、風邪ひきそうです。他にお客さんが少なかったんですが、興味本位で入られる方がおられる様で、入ってからすぐに出てくるという姿を見かけました。ところで、辞書で調べてみると、サウナって「熱気と蒸気の両方を利用したフィンランドのむしぶろ。」という風に載っているんですけど、ペンギンサウナって、サウナじゃないやんって感じですが(^^ゞ
 ちなみに、お風呂は男女日替わりなのか週変りなのかはわからないのですが、若干構造が変わっています。その為、もしかするとサウナの種類も違ったかもしれません。というのも、前に入った時はペンギンサウナやスウェーデンサウナを見つけられなかったんですよね。
 

 いろんなサウナに入っていると、あっという間に時間が無くなり、バタバタとお風呂を出て、駅に向かいます。10時50分過ぎの普通香住行に乗車する為なんですが、一体どこの駅で降りようかと考えた結果、次の竹野の駅で下車することにしました。1駅190円。駅間距離は、約8Km。10分程度の乗車です。その間、トンネルが多いのであまり車窓を楽しんでいられるという雰囲気ではありません。
 竹野駅は、2面3線の駅で、駅員常駐というだけあり、それなりにお客さんが下車されます。近くには竹野温泉という温泉があり、夏は海水浴客でも賑わう駅です。なんでも、日本の渚百選にも選ばれたそうで、それを大々的に看板にしていました。竹野駅というか、7〜8年前に山陰本線を利用して、うろうろとしていた冬場に、特急の通過町で10分程度停車したことがあるのを思い出しました。確か、駅舎から一番遠い゜3番線だったと記憶しているのですが、雪が降った翌日だったかで、扉の外は新雪といった状態でした。車内の床の高さよりも、新雪の方が高くて、それを踏みしめて遊んでいました。
 今日は向かい側2番線に停車したわけですが、3番線の線路を見たところ、赤茶けており、錆びていました。随分の間使っていないという証拠なんですが、あの時に比べて列車本数も減ったのか・・・と寂しくなってきました。恐らく、原因は山陰本線京都口の電化だと思います。電化開業が城崎まででしたので、ほとんどの特急が城崎止まりになってしまい、このあたりにやってくる特急列車は、播但線周りの1日2〜3本のみとなってしまいました。昔は、智頭急行が開業するまでは、大阪−鳥取のメイン路線だったので、その時とは、比べ物にならないぐらいの列車本数の削減なんでしょう。そういや、ローカル列車も当時3〜4両編成だった様な気がします。今日は、1両のみの単体です。何だか、十年一昔とは言いますが、改めて十年の歳月を感じます。
 

 駅からまっすぐに立派な道が北へ続いています。どうやら、その海岸へ向かう道の様で、竹野のメインストリートなのだと思います。駅前の広場にはバスが停車しているのですが、バス停らしきものは見当たらず、ただの駐車場で客待ちをしている感じです。歩きはじめると、すぐに前衛的な建物の町役場が目につきます。田舎にある役場って、新しくても古くても特徴的だなぁなんて思います。こちらの役場は新しい方です。
 そのまま数百メートルは立派な道が続くのですが、竹野川を渡るあたりで道幅が狭まり、普通の田舎道の様な感じになります。竹野川の上流は見事な山間と川のコントラストが素晴らしく、私が理想としている山と川の風景です。下流の方は、妙に綺麗整備されており、全く趣が違います。私は上流の方が好きですけどね。

 信号を超えると、市街地らしき雰囲気が漂ってきます。どうやら、町の中心地は、こちらの方の様で、駅よりも海水浴場の方が人が集まるということなのかなぁと思って歩きます。道幅も狭く、旧市街地といった感じなのですが、どことなく懐かしい感じがします。子供の頃に、海水浴に連れて行ってもらった際、通り掛かった町並みを思い出す感じがします(当時から、こういう町並みが好きだった様です。今、考えると、どうやらその気になる町というのは、「加悦町」だった様です)。
 小学校を過ぎると、神社があったので、そちらに立ち寄ると、灯籠に混じって、牛の石像が1体だけありました。こじんまりとした神社なのですが、駐車場は結構大きい様で、道路の両側が境内になっている様です。というか、神社の中に道路が走ったという感じがしなくもありません。海に向かって右手側が本殿で、左手側が小さな社が3つ程あるといった感じです。神社があると、やはり旅の無事を祈願するというのは、何だか癖になってきましたので、多分に洩れずお参りさせていただきました。

 

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