ホームページへ戻る

東北編に戻る

秋田・田沢湖編3へ

 
2002年晩夏、博物館と湖秋田・田沢湖編

 

 30〜40分ほどの滞在だったんですが、満足した感じで山の幸資料館をあとにしました。また、重たい荷物をもって、山道を歩くわけなんですが、同じ道を歩くのも面白く無いということで、少しだけ道を変えて歩いたら、いやぁ、どこを歩いているのかわからず、結局15分程度ロスをした感じでなんとか元の辰子姫像のところまで戻れました。片道20分、往復50分と普段歩いている時間に比べると、全然マシなはずなんですが、なれない山道と暑い日差しのせいか、妙にばてた感じでした。

 とりあえず、飲み物ということで、ミネラルウォーターやらお茶やらを3本ばかり飲み干したのですが、ここでも、ゴミ箱が隠してあるといった感じです。どうも秋田県はゴミを自宅に持ち帰らせたいらしいです。販売するだけ販売して、それは無いだろうと思うんですけど・・・。まぁ、今回こっそりと置かれてあった缶専用のゴミ箱を見つけたので良かったんですけど、次に訪れた御座石神社横の売店では、見事にゴミ箱がありませんでした。3〜4台も自動販売機があるにもかかわらずです。その場で飲んだゴミをどうして捨てさせてくれないのか、かなり理解に苦しみます。どうも、今回の旅行で気になるのは、このことばかりだなぁなんて苦笑いしながらも、やはり改善してもらいたいと思うわけです。

 御座石神社は田沢湖伝説の中でも有名な神社らしく、参道が田沢湖から続いているといった感じです。どうやら辰子姫を祀る神社らしく、いわば田沢湖の主がいる神社といったところでしょうか。結局、ここでも、辰子姫伝説はわからず、今度は辰子姫が鏡として使ったといわれる、鏡石の方へ向かう事にしました。
 山道とはいえ、400m程度の距離とのことなので、気軽な気持ちで向かったのですが、その400mのうち300m程度がず〜っと階段でして・・・途中でどれだけへこたれそうになったものか・・・(^^ゞ。
 ちょうど真ん中あたりに願橋というものがあり、この橋に願い事を書いて、鏡石に向かって一心に願うと、願いが叶うといったことが書かれた看板がありました。落書きOKの橋というのもなんとも不思議だなぁと思ったのですが、最近掛け替えられたのかまだ新しく、願い事もあまり書かれていない様子でした。そんなことだとは露知らずでしたので、筆記用具なんてものは持っておらず、そのまま素通りして直接鏡石に願うことしかできなかったのは少しばかり残念です。

 この坂を登っていると、歩けるうちに、元気なうちに行けるところは行っておこうと妙に心が固まってきます。不思議なものだなぁなんて思いながら、今しかできることはないと考えると、なおさらもっと旅行にいきたいと思う様になったのは事実です。たしかにこの階段はつらいんですけど、つらいながらもなんとか歩いて登ることができる、それがいいのだと思う様になっていました。辰子姫効果かなにかかと思わずにはいられません。
 この鏡石に一番近いところに鏡石についての標識が立っているのですが、余計に何がなんだかわらなくなる感じで、今度は「親不孝な辰子姫は、親に内緒で鏡の様にうつるこの岩で、毎日髪の手入れをしていた」といった様なことが書かれていました。いったい辰子姫って・・・???

 帰ってから、インターネットで調べてみると、全容がわかるのですが、なにもわからないと本当に不思議に思ってしまいます。ここでは、これ以上辰子姫像についてはふれませんので、正しい知識を得るために、是非検索エンジンで、「辰子姫」や「御座石神社」、「鏡石」などをキーにして検索してみてください。

 ちなみに、この鏡石に一番近いところは、展望台風に木製の立ち台があり、鏡石を見やすくする為の工夫をしているのですが、これで、毎日髪を結ってたというのは、眉唾だなぁと思ってしまいます。というか、こんなところまで毎日辰子姫がやってきたきかと思うと、その脚力、肺活量などに驚いてしまいます。また、鏡石のしたはガケとも終えるぐらい切り立ったところですから、本当に不思議です。

 なんとか鏡石を見終えて、おりていくのですが、今度は足が笑っている様な感じをうけます。願橋までやってくると、あとすこしといった感じになるのですが、ここから見る田沢湖もなかなか絶家な雰囲気です。と願橋を渡り切ったところの頭上に「かなえる岩」というものがあることに気づきました。たしかにかなえる岩と書いた立て札はあるのですが、これまたその言われがわからない状態でして、やはり予備知識のいる観光地だなぁと改めて感じました。

 さて、時間は2時前。この付近でいい温泉は無いものかと、カーナビを操作して調べてみると、水沢温泉がヒットしました。車でだいたい30分程度のところらしく乳頭温泉の手前にあるらしいことはわかりました。秋田空港へは18時までに戻れば良く、秋田空港まで1時間半、余裕を見て2時間とってみても、16時までに水沢温泉をでれば間に合う計算になります。これだったら、十分に温泉につかれるということで、水沢温泉に向けて車を走らせることにしました。
 途中、田沢湖湖畔のホテルやペンションが集まっているところに、『日本一深い風呂釜』を売りにしているところがあり、何を自慢しているのやらと思う反面、気になったりしました。とはいっても、今回は水沢温泉。そちらに車を走らせます。

 水沢温泉のどこで日帰り入浴できるのかよく分からなかったのですが、とりあえず行ってみると、どうやら日帰り入浴をメインにやっている施設がそこを利用することにしました。人気のある施設らしく駐車場も残りわずかといった感じでして、期待が持てます。建物は外観からはおしゃれな雰囲気なんですが、中に入るとスキーロッジの様な感じでして、ま、こんなものかなぁといった感じです。
 中に入って驚いたんですけど、広いんですよね。どうも二つのお風呂をひとつにした様な感じに思えるんですが、おそらくそのままなんでしょう。もともと男女用に分けていた部分を仕切りをとって、男性用お風呂にしたのだと推測されます。で、女性用は新設の方に移動されたんじゃないかと。というのも、内風呂も露天風呂も、打たせ湯もそれぞれ、2カ所ずつあり、その間の通路がせまく、かつ脱衣所も洗面台付近に壁があった様な作りになっていたからなんですが、実際のところどうだったのかはわかりません。

 登別温泉と同じく白濁したお湯でなかなか良い感じです。源泉をひいているのか、お湯が出てくるところにコップがおいてあり、飲んでもいい様にしてあるのですが、飲んでみると、硫黄の匂い、味がきつく、お世辞にもおいしいとはいえません。本当にこれが体にいいのか、飲んでも大丈夫なのか気になりつつ、3口ほど飲んで、止めました。

 お風呂のお湯加減は、少し熱めでそこかしこに寝っころがっている人がいたのが妙に印象的でした。それだけ広いお風呂であるという証明なんですけどね。私の場合、それがそのまま日焼けにつながってしまうので、そんなことはできませんが・・・。日中の露天風呂で日焼けしたってこともありますからね〜(^^ゞ

 さっぱりとして、帰途につこうと思ったんですが、気になるものを発見。「友情の滝」というもので、とりあえず、まだ30分ほど時間があるので、そちらに立ち寄ることにしました。こんなたまたま立ち寄った滝が、意外に素晴らしく大きな滝でして、近くまで車でいき、そこから徒歩5分ほどで滝までやってこれるといった感じです。思っていたよりも豪壮な滝でして、水しぶきが吹き上がる中、何枚も写真をとることにしました。久しぶりにNDフィルターをつけての撮影だったんですが、うまい具合に電池切れランプがついたりなんかして、色々と難点があったりします(^^ゞ
 しかし、滝そのものも綺麗ですが、下流に向けての川の雰囲気も上流の清流といった感じで美しく、いい滝に出会ったものだと思いました。

 結局、30分程度のつもりが、50分ばかり滞在してしまい、一挙に時間が無くなったといった感じです。今度は、急いで空港に戻らないと、レンタカーの返却時間よりも、飛行機の時間が問題になってきます。急いで空港に戻るといっても、交通事情が左右してきますから、願う以外に方法はありません。一時は高速道路を使った方が良いかな?とも思ったのですが、どうも最後の部分しか使えず、それも大回りになる可能性が高いので、これまた一般道経由にきめて向かうことにしました。

 


 秋田空港周辺に有料道路があるらしく、その道路を使うと10分程度短縮できるということだったのですが、順調に近くまでやってこれたので、その道路を迂回する方法をとることにしました。途中カーナビが示した道とは違う方向に、「秋田空港」と表示があったので、それをつかって向かうことにしたのですが、カーナビでその道路の先を追ってみると、どうやら有料道路に向かってしまいそうな雰囲気があります。これじゃいかん、ということで、また道をはずれてとしていると、瞬く間に時間が無くなってしまい、どんどんとタイムリミットが近づいてきているといんた感じです。と、ふと夕日がうつる雄物川が目にはいり、ちょっと何枚か写真をとってみたいと衝動にかられ、車を停止。先程みたところに比べてちょっとロケーションは悪いものの、その水量と雄大さに驚き、江の川に匹敵いや、それ以上の水量かもしれないと思って、シャッターを切りました。

 ということで、秋田空港に到着したのが、18時丁度。なんとか、18時55分の飛行機に間に合ったといった感じでした。いやぁ、忙しい秋田旅行だったのですが、心に残ったのは、「秋田県、なかなか良いところなんですが、なにかひとつ心に訴えてくるものが無い」といったことなんですよね。おそらく、缶ジュースのゴミ箱撤去が大きく響いているのだと思うんですが、自然が沢山あり、資料館や博物館も充実、私が望んでいるものは、揃っているものの、なにかが欠けているそんな感じに思えたりしました。
 今度はそれを探しに行ってみようかと思うんですけど、やはり缶ジュースのゴミ箱問題が重くのしかかってくるんですよね。私みたいな水飲みには大変苦しい政策だと思うんですが・・・。
 でも、総合評価は、とっても面白く、また行きたい、そんな秋田県でした。

 

ホームページへ戻る

東北編に戻る

秋田・田沢湖編3へ