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人里はなれたランプの秘湯青森 青荷温泉 2004冬編(2004/03/06〜07)

 

近代的な津軽中里駅 ということで、なんとか中里駅に到着するストーブ列車を撮りたいと思ったのですが、大沢内の駅を過ぎたあたりで、到着しました〜という連絡があり、間に合わなかったと告げました。ローカル列車ですが、意外に速いんだと感じました。
 中里駅は、スーパーを併設する近代的な駅で、ちょっと意外でした。津軽五所川原駅がかなり鄙びた駅舎だったので、それに匹敵する駅かと思ったわけです。しかし、自動券売機は無く、手売りのみ。懐かしい硬券であったのが、なんとなく嬉しく感じました。切符を購入すると、その場で鋏を入れてしまうので、改札は省略されています。ホームには、そのまま上がれるところが、なんだか不思議な感じでした。硬券の切符は、貰えれば良かったんですけど、五所川原駅で渡してしまいました。

 さて、ホームに停車している列車は、なんとも古めかしい2両編成の客車です。頭にディーゼル機関車が付いているので、全部で3両編成。観光ツアーにも入るそうで、その時は5両編成になることもあるそうです。津軽鉄道のストーブ列車は、見事に観光需要を掘り出していると言えそうです。
 機関車の前で記念撮影をして、最後尾の3両目に入ろうとすると、扉が開きません。あれれ?と思っていると、どうやら団体用らしく、団体客のいない時は閉鎖している様です。つまりこの日は前の2両目だけの運転ということでした。ぐずぐずしていたので、ストーブの前は無理だろうなぁって思っていたら、どういうわけか、進行方向とは逆向きですが、ちょうど開いていたので、そこに着席。さっそく、やここさんとねこさんから受け取った、するめを焼くことにしました。

石炭をストーブに入れる車掌さん(網の上には、スルメが焼けてます) きちんと、ストーブの上には網が置いてあります。汁が出るものと、油がたれるものは焼かない様にすることという注意事項が書いてあるのが、なんとも不思議な感じです。確かに、迷惑ですもんね。ちなみに、往路チームでは、するめの他に焼き芋を焼いている方もいたそうです。しかし、乗車時間30分程度なんですが、焼き芋って焼けるもんなのかなぁ。

 列車は出発していきます。列車を見渡すと、懐かしいJNRマークの付いた灰皿が目につきます。どうやら、国鉄の払い下げの客車の様です。つまり、旧型客車なんですよね。これは、また珍しい列車に乗れたとちょっと嬉しくなります。列車は結構揺れます。ストーブの上のするめはどんどん焼けてきます。大きなするめ2枚を2人で食べきるのは、かなり無理があるので、周囲の方にお裾分けしたのですが、みなさん遠慮してとってくれないんですよね。結局、2人の方にお裾分け出来たぐらいです。結局、焼き上がりを見誤った結果、水分の完全にぬけたパリパリのするめ、するめというよりも、「するめ煎餅」といった感じものが、出来上がってしまいました。焼きたては、大変おいしかったんですが・・・(^^ゞ

ストーブ列車の客車(芦野公園駅) 石炭ストーブの為、途中、車掌さんがやってきて、石炭を補給してくれます。座席の下に石炭があったんだとその時気づいたんですが、確かに石炭を入れた直後は火力が強くなり、するめの焼き加減が難しくなります。これが、するめ煎餅が出来た理由の様な気もしますが・・・(^^ゞ
 石炭を入れる車掌さんは、格好のカメラの餌食。みんなカメラを構えて、パシャパシャと撮ってます。石炭の補給は、1片道に付き2回程度なので、大体持続時間は15分程度の様です。あまり入れすぎると、熱くなりすぎるので、ちょっと加減がいる様です。


 途中、芦野公園駅で、やここさんとねこさんがカメラを構えて待っててくれました。ちょうど、ここの駅がいいと指定したのですが、ドンピシャ。ただ、私がホームと反対側にいたので、見つけるのに苦労した様です。気づいた私ともんたさんは、開いている向かい側の席から窓を叩いて、気づいてもらいました。ほんの1分程度の遭遇でしたが、こういうのも、何だか面白い感じです。
 金木駅に列車が到着すると、かなり大勢のお客さんが乗り込んで来たので、座席は一通り埋まるといった具合です。その間もするめを焼いているので、取ってもらおうとするのですが、やはり遠慮し食べてくれません(というか、おいしそうに見えなかっただけかも・・・(^^ゞ)。

ストーブ列車(芦野公園駅)津軽五所川原駅の時刻表 車両が旧型客車なので、なんとなく銀河鉄道999を彷彿させてくれます。これで、次駅案内が車内放送ではなく、生声だったらなぁなんて思ったりします。それだけ、ムードのある列車なんですよね。今日は、たまたま一両なので、問題なさそうですが、多客期は客車が3両にもなるという話なので、ちょっと実現が難しいかもしれません。
 そんなことを考えている間も、するめがどんどんと焼けてしまいます。で、そのするめに気を取られているうちに終点の津軽五所川原駅に到着。気がつけば、ほとんど車窓を見ていません。何だか、不思議な魅力のある列車だったなぁというのが、その印象でした。

 津軽五所川原駅に列車が到着すると、機関車を前方に移動させ、つなぎ変えます。となると、利用出来る客車が最後尾になるので、走り去る線路を見るということも可能なんですよね。あ、それも良かったなぁなどと思いました。ホームには、石炭を入れた貨車や、津軽鉄道の手書きの説明板があったりして、列車の待ち時間にちょっとした暇つぶしになります。というか、私にとっては、興味津々です。

  

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