ホームページへ戻る

中国編に戻る

その2へ戻る

その4へ進む

大満足!!充実の石見・出雲2003年夏編(2003/8/12〜16)

 

室谷の棚田 大麻山を後にし、今度は「室谷の棚田」へ向かいました。日本の棚田百選とのことで、室谷の集落の方が保存しようと頑張っているとのことなので、かなり興味があります。棚田というと、小学校の頃に社会科の授業で習った時に、少し興味ができたものの、きちんと見たことが無かったので、今回の旅行の目的の一つにしていました。農耕機が入らないので、棚田での農作は大変と聞いたことがあるのですが、それを逆手にとってみるというのは、面白い発想だと思いました。とはいえ、日本の棚田百選ということなので、他にも99箇所の棚田があるわけですが、その中の一つを訪れたのは、私にとっては、かなり大きなきっかけの様な気がします。
 天気があいにくの曇り空というか、今にも泣きだしそうな感じだったので、棚田の美しさを表現できる様な写真は無いのですが、やはり百選と選ばれるだけあって、見事だと思います。残念ながら車を駐車できるスペースが少ないので、ゆっくりと堪能とまではいかなかったのですが、下から見た時の棚田の美しさ、上から見た時の、棚田と遠く眺める日本海の奥行きのある風景、横から見た時の山との共存感、本当に見事でした。
 日本独特の山村の風景とはこういうことなんだと、改めてその美しさを実感した次第です。やはり、次は晴れている時に来たいと思った次第です。緑多いところに人間が住む。これが、やはり自然と共存できる自然な姿なんだろうと思いました。しかし、現代においては、それを続けることが難しいという現実も忘れてはならないと思います。他力本願ではありますが、これからもこの美しい棚田を守っていってほしいと感じました。

 

益田駅 室谷の棚田から、いったん弥栄村へ向かい、ふるさと体験村のお風呂でゆったりと入浴、そして遅い昼食をいただくことにしました。まぁ、17時に昼食っていうのもなんなんですが・・・。こちらのお風呂。以前にも紹介しましたが、温泉で無いが故に、お客さんが少なく、のんびりとくつろぐことができます。檜の香りが心地よく、炭を入れているお湯がなんとも滑らかです。
 18時30分頃に、ふるさと体験村をでて、一路、益田に向かいます。今日は、20時までに益田のトヨタレンタカーに車を返却することになっているわけです。弥栄村から、益田へは国道9号を通るのが一般的なんですが、混雑している可能性などを考えて、県道34号から美都町を経由して国道191号線で向かいました。昨年、一度利用したことがあるので、なんとなく道は覚えています。予定通りに益田に到着。益田駅まで送迎してもらい、20時50分の列車で浜田に向かいました。
 待ち時間に、夕食でも食べようかと思ったのですが、お店がほとんど空いていないので、駅から5分ほどのポプラで、おにぎりとパンを購入して、この日の夕食は終了。列車に乗って、浜田にトコトコと向かいました。
 ちなみに、切符は浜田まででは無く、出雲市まで購入。窓口で、出雲までの列車は、無いと教えられましたが、浜田で途中下車して翌日に向かうつもりであることを伝えると、発券してくださいました。100Km以上は2日間有効なので、こういう時に便利なんですよね。

 

石見畳ヶ浦 宿泊は、浜田駅前にある浜田ワシントンホテルプラザ。このホテルは、ちょっと思い出深いところでして、私が、島根県に足げく通う様になったきっかけの旅行の際に利用したところなんですよね。それまで、旅行というと、日帰りばかりだったのを、ビジネスホテルの簡便さを教えてくれ、このホテルを利用して以後、一人旅でも気軽に一泊二日の旅行をする様になりました。
 雨が降るか、降らないか微妙な雰囲気で朝を向かえました。この日は、半日もの時間をかっこさんが案内をしてくださるとのことで、午前9時に浜田駅に向かいました。

 かっこさんと合流しまして、この後、お昼過ぎまでの約3時間半、浜田の観光ガイドをしてくださいました。まず、最初に訪れたのが、かっこさんのホームグランドである『畳ヶ浦』。こちらは、昨年の9月に立ち寄ったのですが、事前情報を何も知らずに立ち寄ったので、見なければいけないところを見ていない様な状態。今回は、見事なガイドで、要所要所を抑えてくれ、かつ畳ヶ浦の端々まで、見学することができました。
 最初に洞窟を通り、賽の河原と呼ばれるところを横切ります。なんでも、水難事故に会うと、ここに遺体が流れ着くとのこと。故に、お地蔵さんなどが不気味に並んでいます。以前は、ここから外に出る道があったのですが、今は、崩落の危険性があるので、トンネルを新たに掘って、そちらから畳ヶ浦へ向かえる様になっています。
 なんでも、かっこさんは、畳ヶ浦の観光ガイドをする様になってから、地質学に関して詳しくなられたそうで、それだけ地質学的に面白いことが詰まっているところだそうです。なんでも隆起と浸食によりこの風景が形成されたとのことで、節理と呼ばれる亀裂や六角形の柱状節理、ポコポコと生えている様に見えるノジュールなどが不思議な景観を見せてくれます。他にも、クジラや植物の化石が無造作にあって、『判る人が見る』と大変面白い様です。私は、見てもわからないので、教えてもらって感心するといった感じですが・・・。他にも、大地の裂け目や、隆起によって見える地層など色々と教えていただきました。

 

伊甘神社のイチョウの木 そこから、伊甘神社へ向かいました。井甘神社は、下府駅の裏手にあり、畳ヶ浦から歩くと、30分程度のところにあります。今回は、かっこさんに車で案内していただいたので、ものの5分程度。大きなムクの木とイチョウの木があるということで、私がリクエストしたところなんですが、神社そのものは、集落の鎮守さんといった雰囲気で、それほど大きな神社というわけでは無いのですが、延喜式にも記載される由緒正しい神社だそうです。その神社の大木は、それこそ、神殿をすっぽりと覆う様な感じで、ポカンと口を開けて見てしまいそうなぐらいの迫力があります。イチョウの木で樹齢500年、ムクノキで樹齢400年とのことなんですが、いや本当に見事です。秋になると、見事に落葉するそうで、銀杏を地表に敷きつめるとのこと。秋の紅葉時に見に来ると、より一層素晴らしいのでは無いかと思ったりします。
 続いて、多陀寺へ向かいました。こちらは、シイ・タブ林を目的にしたのですが、仏像が本当は有名な様です。神社とは、随分と雰囲気がかわり、寺院独特の雰囲気があります。個人的には、神社は、自然な雰囲気が境内にあるのですが、寺院はちょっと特異な現世とは隔絶した様な雰囲気が漂っている様な気がします。これも、またいいものだなぁと境内の中を見学させてもらいます。この多陀寺で目を引いたのは、仁王さんの前にある「極楽浄土」の人形。かなり興味を引きました。

 

多陀寺の仁王像と・・・多陀寺

 

ホームページへ戻る

中国編に戻る

その2へ戻る

その4へ進む